五大の人生日記

日々感じたことや、思いついたこと、思い出などを
書き綴っていきます。

デートの思い出

D市でナースの卵とつきあっていた時のこと
嫌な思い出も多いのだが、異色な場所でデート
した経験がある。それをピックアップしてみる。


異色な場所。それは深夜の病院である。


ひょんなことから、
彼女の仕事先の病院で深夜会うことになった。


ある日の深夜。その病院の裏門から入り、
通用口から真っ暗な廊下を通り抜けていくと、こうこうと
灯りがついた事務室みたいなところに出た。


そこに彼女はいて、何か事務的な作業をしていた。
他にナースの人とかいなくて、彼女ひとりであった。


仕事の邪魔をしてはいかんと思い、黙っていると、
「別に話しかけてもいい、もうすぐ終わるから」と言った。


終わると、コーヒーを入れてくれた。


(こんな所に男なんて呼んで大丈夫か)と生真面目な
私は背徳感を感じ、緊張していた。が彼女は平然としていた。


何らかの電源スイッチ、ボタンのようなもの、どこに何が
置いてあるか等、この病院のシステムすべてを彼女は熟知していた。
人が来ないのもわかっていたのだろう。


しばらくその事務室で、コーヒーを飲みながら雑談をしていた。


その後、彼女はどこかに行こうとした。懐中電灯を持つと、
「ついてきて」と私に言った。


非常灯しかついてない、暗い廊下を歩いていく。
左側にドアがあり、音を立てないように
静かに開ける。


そこは病室だった。
懐中電灯の光を当てず、じっと内部を観察している彼女。
割と大きめで、ベッドが7~8床ぐらいあったような気がする。


薄暗いが、目が慣れてきて、私にも徐々に内部の様子が見えてくる、
と同時に、私は声をあげそうになった。
(うわ、ここ、子供ばかりじゃないか)


そう、そこは小児病棟で、彼女は小児病棟の担当だったのである。


その後も病室の見回りに行く。彼女は患者の状態を確認して
小声で「●●君は・・、うん、寝てる、寝てる・・」とつぶやいた。
(この時間帯に起きてる子供がいるのか?大変だなー)と思った。


その後、事務室に戻り、短い逢瀬は終わった。


帰りに(あんな子供もいるんだなー)と思った。
街中にいる子供だけがすべてなのではない。
あれほど多くの子供が、小さい時から病院の中に閉じ込められているのだ。


それに比べれば、持病があるとは言え、ちゃんと学校にも仕事にも
行けて自由にあちこち出歩けている自分は何と恵まれているのだろう
・・と当時思った。


あのときの心情を忘れてはいけないなーとつくづく思うのである。











×

非ログインユーザーとして返信する

あと 2000文字

※は必須項目です。