五大の人生日記

日々感じたことや、思いついたこと、思い出などを
書き綴っていきます。

はじめよければすべてよし

私が初めて東京に移り住んだのは
平成のある年の4月の中旬である。桜が散った後である。
何でこんな中途半端な時期に上京したかというと


E市での仕事(正社員)を退職する時期が、忙しいという理由から
4月に食い込んでしまったのである(本当はこちらの希望通りに
やめられた。が、当時そのことを知らず、上司に押された形。)


上京後は、E市でやった経験のあるバイトを、東京にも支店が
あるため、そこでやることになった。あっさり採用されたものの、
長続きしなかった。


もともとE市でも長続きしなかったバイトなのに、東京でやるとは、
まさに見当違いのことをやっていたのだ。


その後は少なめの失業手当と短期バイトで凌ぐようになった。


こういう生活が1年ぐらい続いた。失業手当が切れ、貯金もなくなって
きた年末から年明け以降にかけ生活が極貧に陥っていく。


短期のバイトしかやらなくなると、毎日働きに出るのが億劫になり、
対人恐怖的になっていく。


それでも翌年の春には念願の長期バイトにありついた。
ただ、私はここで致命的なミスを犯していた。


無職期間が長びき、クズのような経歴。焦るあまり、
経歴を詐称して応募してしまった。
学歴や職歴ならまだしも、歳をごまかしてしまった。


ある程度の期間はそこで働いた。が、すでに総務や社長には
感付かれていたようである。不信感をもたれ、居づらくなった。
やめる選択肢しかない状態になってしまった。


歳をごまかした理由は、年齢制限を1歳オーバーしていたから。


こういうのは公務員ではまったく融通が利かない。


しかし、民間企業である。年齢が少々オーバーしようが、
面接時にこちらの説得しだいでどうにでも転ぶことがある。
それが今ではわかっている。


当時は、世間知らずで、交渉力もゼロだったため、
墓穴を掘ってしまったのである。


このバイトは福利厚生がよく、
正社員登用に積極的だったから失った
のは大きかった。


その後は、不況がさらにひどくなり、
ブラック企業ばかりに当たることになる。


結局、上京してから、生活が安定するのに、何年かかっただろうか?
(かなりの年数である。)


しかも現在でも、普通の人と違う、荒れた経歴の人間は、薄氷の上を
歩くのである。


はじめよければすべてよし、だ。
上京当初から、無職で、コケているようでは、先は見えている。


今となっては後の祭りだが、
傷が深くならないうちに、東京から撤退するのが賢明であった。
それは敗退でも逃げでもなく、勇気ある栄光の撤退だった。













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