五大の人生日記

日々感じたことや、思いついたこと、思い出などを
書き綴っていきます。

友人が遊びに来た時

西日本最大級の都市に住んでいた時のこと。

休日に、昔の友人が彼女を連れて自宅に遊びに来た。


私は当時、賄い付きの寮のようなところに住んでいた。

従って人が遊びに来ても、自宅で出せるのは飲料や菓子、

インスタント食品といったところだった。


友人は食事したがっていた。


私は言った。「この辺は工場と住宅ばかりだからなあ。すぐそこに

ラーメン屋があるんだけど、夕方からしかやっていない。

駅前に行くか?」


友人は「おい、今駅前から歩いてきたんだぞ。また戻るのか」と

不服そうに言うので


私は「じゃあ、何か買ってきてやるよ。自転車だとすぐだから。何がいい?」

と返した。


協議した結果、牛丼屋で牛丼を持ち帰るという話になった。


友人は「俺は並でいいよ」と言った。私も並で良かった。

友人の彼女は黙っていた。


それで私は「じゃあ、並3つな!」と言って、出かけようとした。

すると友人は「いや、A子は・・・」と切り出した。


私は、「女性だから、半ライスにしろ」とか 「 ご飯少な目にしろ 」

とか「 彼氏(友人)と一つの牛丼を分け合って食べる」とか・・

そんな話だろうと思った。


「いや、A子は大盛りにしてくれ」


「え?」耳を疑った。


「A子は大盛りで頼むよ」


大の男2人が並なのに、女性が大盛りとは。別に太ってるわけでも

ないごく普通体型の女性だ。女性が自分から「大盛り!」とは恥ずかしく

言えないので黙っていたのだ。


彼女はナースだった。特に彼女の担当する仕事は重労働。


小鳥のように、お上品に少量をついばんでいては身体が持たないので

ある。もちろんダイエットというのもありえない。貧血で

ぶっ倒れてしまう。きれいごとでは済まない世界の人だったのだ。


この友人の彼女がナースだったのを機縁に、私にも看護助手の

彼女ができてしまうのあるが、


ナースは清楚で純真で、白衣の天使のイメージを長いこと持っていた。


実際はそれとは程遠い世界の人だった。

キビキビした男っぽい性格の女性、体育会系が多い。人見知りが成立

しない職業で、誰にでも愛想がよく、社交性はあって当然。


簡単に言ってしまうと、自分と180度違う世界の人だったのだ。

私の淡いあこがれは無残にも打ち砕かれ、初恋は初悲恋となった。
















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